トップページ > 東京池袋ロータリークラブ > 50周年記念事業
2009年4月に当クラブの創立50周年を迎えるにあたり、長年お世話になりました地域へなにかお役にたつ社会奉仕をと検討してまいりましたが、2008年春より高野豊島区長、豊島区教育長そして近隣の多くの小中学校校長先生とのお打合せの中から、環境保全と青少年奉仕とを併せた地域小中学生への環境教育を支援するプロジェクトを立ち上げることといたしました。そのテーマは「地域青少年と一緒に緑の街つくり」で、2つのプロジェクトが2009年3月よりスタートしました。
2009年3月28日,豊島区駒込地区に『染井よしの桜の里公園』と『門と蔵のある公園』の2つの公園が開園式を行いました。
ソメイヨシノの由来を書いた碑を一つはソメイヨシノの記念樹のそばに設置し、もう1つは「染井よしの桜の里公園」の入り口周辺に設置。
苗木は数年後他のロータリークラブを経由して各地に移植して、豊島区駒込地区がソメイヨシノの故郷であることを知っていただきます。
地域小中学校の環境教育に対していろいろな角度から支援できることを考えました。
2009年4月より豊島区が進める植樹等の緑化活動に青少年も積極的に参加し、楽しんで植樹を実行してらえるように『としま緑の環境教育」プロジェクトを立ち上げました。
「豊島三十六景」(渡辺進会員)の風景画を使って、地域の公園、学校等をデザインした「としま緑の風景地図」と地域にある樹木の葉っぱをレイアウトした「葉っぱと水の地図」を2万部作成いたしました。4月末に行われた「学校の森」植樹祭に先がけて、豊島区立の小中学校の児童、生徒に12000部を配布し、又豊島区内の私立の小中学校へも6月中に2000部配布し、さらに今後その他の私立学校のご希望により配布予定です。
尚この地図をご希望の方は当クラブの事務局にお申し込みください。(2010年6月までの予定)
2009年4月末からスタートした豊島区の「学校の森植樹祭」にロータリアン十数名が参加して生徒と一緒に「シイ、タブ、カシ」などの苗木を学校の校庭、裏庭に植樹しました。
環境教育コーディネーター岩間美代子講師(NPO法人ネイチャーセンターリセン理事長)の指導により、地域に根ざした環境教育を当クラブロータリアンと協働で行います。
岩間講師の指導で豊島区内にある学校の校庭、周辺、公園そして川などをつぶさに調査した、豊島区ならではの環境教育プログラムを作成しました。
50周年記念事業の一環であります環境教育支援活動として、NPO法人ネイチャーセンターリセンの岩間講師による環境授業が、2009年12月に池袋第一小学校で行われました。
2010年春からは長崎小学校、富士見台小学校、豊成小学校で行われております。
校庭から始まった体感授業は、近くの公園、道路を歩きながら小さな自然の発見をし、いろいろな環境への気づきをする授業を行ないました。当クラブからは渡辺進会員が小学5年生52名を対象に昔の谷端川をテーマに話をしました。
4月より開始され、テーマは「私たちの長崎の大切なものを育てよう」で小学5年生を主体に半年間行われます。
授業の内容は校庭の芝生化に伴う、環境の変化の観察ということで、校庭芝生化する前後の温度の変化などを記録します。また今年は生物多様性の年で、授業の中で校庭や近くの公園にいる小さな虫、生き物の観察も行なわれます。そのため授業に必要な実態顕微鏡5台、遠隔測定温度計5台(写真参照),吸虫管8本の実験器具等を寄贈しました。
5月31日に6年生観察授業、6月2日に地域観察授業が行われました。
9月10日より開始され、まず小学1年生を対象とした授業を行います。
当クラブでは創立50周年を迎えた2009年、地域社会奉仕として豊島区内の小・中学校での環境教育支援活動を開始しました。
2010年に豊島区富士見台小学校の前校長の須藤先生より、校庭にビオトープを造って欲しいとのご依頼があり、当クラブの社会奉仕委員を中心に、都内各地のビオトープについて調査をしてきました。
豊島区では数年前より学校や公園に多くの木を植樹する活動が進められており、少しずつ豊島の地にも小さな森が出来つつありますが、残念ながら川や池など水辺が少ないことが判りました。そこで学校の校庭に小さな水辺をつくることにより虫や鳥が集まる自然に毎日児童が接することができ、またこのようなビオトープを設計段階からそして建設にも子供たちに参画してもらうことは、環境教育に大きい成果が期待できると判断いたしました。
多くの当クラブ会員がこのプロジェクトクトに賛同し、多大な資金が集まり建設が開始されました。12年4月より富士見台小学校では渡邉校長、関根副校長を中心にビオトープについての勉強会が5年生とエコ委員会の子供たちを中心に行なわれました。
夏より造園業者によりビオトープ予定地が整地され、ビオトープの原形が出来上がりました。
ビオトープ建設には豊島区教委員会の三田一則教育長も積極的にご協力いただきました。
当クラブのロータリアンも資金だけでなくいろいろな経験も活用しました
5・6年生を中心に穴掘りがおこなわれ、池の形が出来上がりました。
渡辺校長のご希望でこの池をホタルが生息する場所にすることになり、12月に池の上流に平家ホタルの幼虫が生息する環境を作り、ホタルの幼虫やえさのカワニナ、メダカ等を放流しました。またこのプロジェクトを強力に推進するために、当クラブだけでなく、豊島区内の東京池袋西ロータリークラブ、東京豊島東ロータリークラブの協力とローターアクトの若い力も結集して行ってきました。
多くのロータリアンが放流式に参加し、児童全員がホタルの幼虫を放流しました
2013年3月には池に渡す丸太橋を千葉県里山センターの間伐材を使用して完成させ、ほとんどビオトープの形が出来上がりました。この橋の建設、道の建設には多くのローターアクトも集まって協力してくれました。
完成の祝いと学校側へ引き渡す式を100名の児童、先生方そして高野豊島区長、三田教育長、当クラブ、池袋西、豊島東のロータリアンそしてローターアクトが出席して行われました。
4月25日の引き渡し式後にはさらに周辺工事が行われまれ、ホタルの幼虫を鳥や小動物の外敵から守るため池周辺には竹柵工事と、さらに幼虫に直接日射が当たらないように下記の写真のように黒いネットで周辺を覆う工事が行われました。
ホタルの幼虫も順調に育っており、暑くなる7月上旬からホタルが楽しめそうです。
夜7時過ぎから高野区長、三田教育長もご参加いただき、ホタルの観賞会が学校主催で行われました。
渡辺校長のビオトープ建設、ホタルのすみかの建設の経過をビジュアルで詳しくご説明された後、ビオトープの上流に作られた囲いの中のホタルが十数匹飛び交う様を観賞しました。
当初の計画より完成度が高く、さらにホタルのすみかも作ることができ豊島区でも自慢できるビオトープが出来上がりました。これは偏に多くのロータリアン会員の子供達への奉仕の気持が結集したものと心より感謝しております。これをきっかけに富士見台小学校で、また豊島区の小学校でさらに充実した環境教育が行われ、自然や人に優しい子供たちが育ってくれればと思います。